あれから10年

今年もこの日がやって来ました。

 

2011年3月11日 午後2時46分

 

 

10年前と同じく 晴天で少し寒い午後です。

 

3分も続いた震度6強の揺れでした。

 

 

 

 

慌てて外に出ましたが 家のひどい揺れを見て「このままだと家の下敷きになる」と思ってさらに家から離れました。

 

家の窓ガラスが全てガチャガチャと音を立てて いつバリンと割れてもおかしくない状態でした。

 

立つことが出来なかったので地面に這いつくばって 揺られているしかありませんでした。

 

 

 

家の中に戻ると大きなペアガラスの重いサッシが レールから飛び出していて倒れる寸前。 

 

燃えていた工房の薪ストーブは煙突から外れて 燃えたまま横倒しになって炎が噴き出していました。

 

家の中はガラスや陶器が足の踏み場もない程散乱しており、展示室では作品がほとんど落ちて割れてしまいました。

 

 

 

2時46分、黙とう。

 

 

涙があふれて止まりません。

 

10年経っても こんなに涙が出るなんて・・。

 

きっと心の芯からの血が流れてくるのだろう。

 

 

涙が流れない3月11日が来ても この日の事は忘れない。